Monthly Silk News(絹だより) 
第215号(平成24年2月13日)
発行 社団法人日本絹業協会
「首里織」
幾多の時代を経て、織り継がれる伝統の美

那覇伝統織物事業協同組合 理事長 安座間美佐子     
 沖縄県は今年5月復帰40周年を迎えます。
 沖縄は工芸の宝庫といわれ、経済産業大臣指定伝統工芸品は13品目あり、その中で10品目が織物である。
 沖縄にこれだけの工芸が栄えたのは14〜16世紀琉球王国時代、中国や南方諸国との交易により多くの文化、技術の交流があり当時交易品であった織物にも影響を与え、それが琉球の気候、風土のあった織物技術へと発展した。その後歴史的変化の流れの中で危機状況はあったもののその技術、技法は多くの先人たちの努力で現在まで継承され各地で特色ある伝統工芸に発展してきた。
 琉球王国時代、首里王府のある城下町として栄えた首里は文化、経済の中心であり、その時代は身分により衣服の色、柄、織物技法等が決められていた。
 この様な歴史的背景を持つ沖縄の織物の中で士族、王族の衣服として一部の人達の手で織り継がれてきたのが現在の「首里織」である。その技法は絞織から絣まであり、素材も生糸、木綿糸、麻糸、芭蕉糸と多種に亘る。現在主な素材である絹糸を組合独自で糸作りすることは現状では厳しく、県外の糸屋さんから首里織の技法に合った糸をお願いし製品作りをしていた。
 国内の生糸の現状を知ったのは平成13年群馬県蚕糸課及び碓氷製糸農協組合様が当組合を視察し意見交換会
を開いて頂いた時である。製糸産業が縮小されると絹糸を主な素材とする首里織にとって厳しい状況になります。
 今回純国産絹マーク使用許諾が降りたことは今後の製品作りの励みとなります。
首里織の製作風景
首里花織(両面浮花織)
 「首里織」という名称は、1983(昭和58)年伝産指定の際、各種の技法を総称して命名されました。伝産指定の技法は次の5種類です。

首里花倉織:花織と絽織、紗織を市松又は菱形模様に織る、王家以外着用が許されなかった格式高い織物。
首里花織:経浮花織、緯浮花織、両面浮花織、手花織の4種類の技法の花織。
首里道屯(ドウトン)織:経縞で縞部分の密度を混み差しにし経糸を浮かせて織る
首里絣:絣の柄出しを「巾小結(ハバグヮーユイ)」と呼び緯糸をづらしながら柄を織り出す。柄により次の呼び名がある。
  手縞(ティジマ):格子の中に絣柄を入れる。
  綾の中(アヤヌナカ):縞の中に絣柄を入れる。
ムルドッチリ:経、緯糸の組み合わせの柄、首里絣織の代表的柄。「諸取切」と書く。
首里ミンサー:変化平織の一種、畝織と両面浮花織を組合せた織物。
  ミンサーとは綿の細帯を意味する。染料は、植物染料及び化学染料を使用。
 組合のパンフレットに記載されている煮綛(ニィーガシ)芭蕉布、花織手巾(ハナウィティーサージ)も首里で織られていた技法だが産業として組合での生産は厳しく、現在県指定重要無形文化財「首里の織物」保持者により継承され、組合でも随時講習会を開催し何れ製品として出せたらと考えております。
 現在の組合員は約80名、実働50名程で平均年齢45歳の若い組合であるが、その製作は図案から仕上げまで全行程を1人で行うため、技術の習得に長い年数がかかります。
首里絣(諸取切)の御絵図:首里王府の絵師によって作られた絣柄

 組合で毎年後継者育成事業を実施しているが技術習得に時間がかかり、経済的に不安定なことが定着率低下の要因になっている。
 しかし組合活動は活発で、その製品は着尺、帯地を中心に小物、インテリア商品、かりゆしウエアー等その時代を反映するもの作りを目指し、年1度地元での「首里織展」を初め、関係団体主催の県内外での展示会等に参加し首里織のPRに努めている。

 組合活動が今後の発展に継がることを会員各自が首里織に携わる者として誇りと自覚を持ち、日々精進しもの作りに励んでいます。


平成23年度第5次分
純国産絹マーク使用許諾について

 純国産絹マークの平成23年度第5回審査会を平成23年12月12日(月)に開催しました。今回、12者(うち、新規使用許諾申請が2者で新規製品が6品目、使用許諾されている者の製品の追加が1品目、製品の変更・生産履歴の追加が1品目、 生産履歴・生産数量の追加が1品目、生産数量の追加が17品目)から申請があり、審査委員会で審査した結果12者に対し、12月19日(月)付けで純国産絹マーク使用許諾する旨を通知しました。

社団法人日本絹業協会
那覇伝統織物事業協同組合
代表者名:安座間美佐子 
(担当者:作田艶子)
沖縄県那覇市首里桃原町2-64
Tel 098-887-2746
表示者登録番号:156
先染反物
先染帯地
かりゆしウエア
ショール

    30反
   100本
    30枚
    100枚

蚕品種  ぐんま200
繭生産  JA碓氷安中管内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
染 織  自組合
株式会社ふじや
代表者名:大庭廣信 
(担当者:大庭廣信)
福岡県朝倉市甘木944
Tel 0946-22-2358
表示者登録番号 157

後染反物(小紋)
 (変一越)  10反
 (紋意匠)  10反)


    10反
    10反
制作企画 田中種(株)
繭生産  JA碓氷安中管内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  南久ちりめん(株)・芝井(株)
染 色  高田勝(株)
(製品の追加)
株式会社やまと
代表者名:田村裕二 
(担当者:長野英幸)
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-3
Tel 03-3356-7171
表示者登録番号:059


帯地
(金銀糸5%を
    超えるもの)
    80本 繭生産  JAたむら・JAすかがわ岩瀬
          管内養蚕農家
製 糸  松岡(株)
撚 糸  (株)深田商店
染 色  (株)今江染色
製 織  (有)織匠小平
(製品の変更・履歴の追加)
日本蚕糸絹業開発協同組合
代表者名:小林幸夫
群馬県高崎市問屋町3-5-3
(担当者:土井芳文)
Tel 027-361-2377
表示者登録番号:021

ふくさ

     72枚
制作企画 絹小沢(株)
蚕品種  上州絹星・ぐんま200
繭生産  群馬県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  (株)ワタマサ・(株)カブト
縫 製  岡田清美
(生産数量の追加)
株式会社さが美
代表者名:小野山晴夫
横浜市港南区下永谷6-2-11
(担当者:青木祐介)
Tel 045-820-6016
表示者登録番号:031
後染反物(黒紋付)
(変三越)
(五越駒絽)

   150反
   150反
繭生産  JAたむら・JAすかがわ岩瀬
           管内養蚕農家
製 糸  松岡(株)
製 織  (有)両輪産業・小熊機業(有)
染 色  (株)橘一
(生産数量の追加)
田中種株式会社
代表者名:田中隆
大阪市中央区南本町2-1-8
(担当者:住本文男)
Tel 06-6261-2091
表示者登録番号:060
後染反物(小紋)
 (変一越)

   20反
繭生産  JA碓氷安中管内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  南久ちりめん(株)
染 色  高田勝(株)
(生産数量の追加)
株式会社登美屋
代表者名:高橋祥元
(担当者:高橋祥元)
岩手県北上市上江釣子18-14-1
Tel 0197-77-2121
表示者登録番号:084

胴裏絹
(パールトーン加工)
    550枚 制作企画 日本蚕糸絹業開発(協)
繭生産  群馬県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  (株)カブト  
精 練  (有)江島屋染工場
加 工  (株)パールトーン
(生産数量の追加)
株式会社川平屋
代表者名:伊藤正人
(担当者:伊藤正人)
愛知県豊田市桜町2-34
Tel 0565-32-0902
表示者登録番号:085

胴裏絹
(パールトーン加工)
   120枚 制作企画 日本蚕糸絹業開発(協)
繭生産  群馬県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  (株)カブト  
精 練  (有)江島屋染工場
加 工  (株)パールトーン
(生産数量の追加)
株式会社竹田嘉兵衛商店
代表者名:竹田浩己
(担当者:竹田浩己)
愛知県名古屋市緑区有松1802
Tel 052-623-2511
表示者登録番号:126

胴裏絹
(酵素精練)
    300枚 制作企画 日本蚕糸絹業開発(協)
繭生産  群馬県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  (株)カブト  
精 練  (有)江島屋染工場
(生産数量の追加)
株式会社千總
代表者名:仲田 保司
(担当者:俵 武司)
京都市中京区三条通烏丸西入
Tel 075-211-2531
表示者登録番号 001

後染反物 
(訪問着・付下)
    90枚 繭生産  岩手県南部養蚕農家
製 糸  松岡(株)
製 織  加賀グンゼ(株)
染 色  自社

後染反物
(訪問着)
   120枚 繭生産  福島県・山形県養蚕農家
製 糸  松岡(株)
製 織  (株)匠
染 色  自社

後染反物
(振袖)
    30枚 繭生産  岩手県中部・南部養蚕農家
製 糸  松岡(株)
製 織  美雲織物(株)
染 色  自社

後染反物
(振袖)
    30枚 繭生産  宮城県北部養蚕農家
製 糸  松岡(株)
製 織  美雲織物(株)
染 色  自社
(生産数量の追加)
株式会社銀座もとじ
代表者名:泉二弘明 
(担当者:青江良和)
東京都中央区銀座4-8-12
コチワビル3F
Tel 03-5524-3222
表示者登録番号:011
白生地(着尺地)
  (羽二重)
  (七本駒絽)

    13反
    27反
蚕品種  プラチナボーイ
繭生産  茨城県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  江口機業(株)
白生地(着尺地)
 (一越縮緬)

    20反
蚕品種  プラチナボーイ
繭生産  茨城県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  (株)坪井商店
白生地 (帯地)     20本 蚕品種  プラチナボーイ
繭生産  茨城県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
製 織  南久ちりめん(株)
染織作家作品
 (紬着尺)
 (帯地)

     8反
    10本
蚕品種  プラチナボーイ
繭生産  茨城県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
染 織  下井つむぎ庵
染織作家作品
 (帯地)

    12本
蚕品種  プラチナボーイ
繭生産  茨城県内養蚕農家
製 糸  碓氷製糸農協
染 織  工芸藤山

 次回審査会(平成23年度第6次)の予定は、平成24年3月12日(月)です。
 純国産絹マークの使用許諾を申請される方は、事務局との事前協議を経た上で、次回審査会の10営業日前(平成24年2月24日(金))迄に、「純国産絹マーク使用許諾申請書」を提出してください。


●イベント情報

 純国産絹製品展 鶴屋百貨店(熊本市)
   〜希少な繭・手の温もり〜
◎ 日時:平成24年2月15日(水)〜2月20日(月)
              10:00〜19:00
        金・土曜日は10:00〜19:30
     最終日20日(月)は10:00〜17:00
◎ 場所:熊本市 鶴屋百貨店 6階 催事場

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