京都誂友禅工業協同組合・誂友禅染競技会 (2010/10/28)

出典: 06:日繊
 古代友禅に経産大臣賞京都誂友禅工業協同組合(木村泰士理事長)はこのほど、「第82回誹友禅染競技会」を日図デザイン博物館で行い、審査の結果、経済産業大臣賞に古代友禅の振袖を選出した。今回は第1部(型染訪問着・小紋)、第2部(手描染振袖・訪問着)、第3部(染帯)第4部(機械捺染)の各ジャンルから111点が出品された。その他の入賞者は次の通り。  ▽経済産業省製造産業局長賞=渡辺真染工場▽近畿経済産業局長賞=泉谷染工場▽京都府知事賞=古代友禅▽京都市長賞=古代友禅▽京都商工会議所会頭賞=泉谷染工場▽伝統的工芸品産業振興協会賞=服部染工▽京都府中小企業団体中央会賞=岩田染工▽京都和装産業振興財団賞=木村染工場▽京都織物卸商業組合=渡辺真工場▽京染卸商業組合賞=古代友禅

京都工芸染匠協同組合 手描きの粋一堂に工芸染匠作品展覧会 (2010/10/28)

出典: 06:日繊
 京都工芸染匠協同組合はこのほど、京都市中京区の二条城二の丸御殿台所で「工芸染匠作品展覧会」を開き、京友禅の振一袖や訪問着、帯などをコーナー別に約78点を展示した。同展は、きもの製作をプロデュースする染匠の技量を高めるため毎年開催しているもので、今回が27回目。  また、一般からデザインを募集する「全国きものデザインコンクール」(全国染織連合会)も同時開催され、応募約4700点から選んだ入賞作品30点について、実際にきものを製作し展示した。工芸染匠作品展覧会の入賞者は次の通り。 ▽経済産業大臣賞=木村染匠、成謙工房謙蔵、絹菱▽近畿経済産業局長賞=内と良、山之内、白木染匠▽京都府知事賞=藤理工芸、木村染匠、雅染匠▽京都市長賞=岡山工芸、あをい染所、成謙工房謙蔵

きもの業界 こだわり商品に注目 ipadで「誂え」染め 純国産絹をアピール (2010/10/27)

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 きものマーケットの縮小に伴い全国の産地、メーカー、卸、小売店は将来に対する危機感を強めているが、昨今の不況とデフレ現象が単価ダウンを招き、販売の現場ではストーリー性の高い商品か在庫を持たない誂(あつら)えのような受注生産に切り替える動きが進んでいる。そんな中、養蚕農家、製糸、織物、流通、小売業が連携しながら純国産絹をアピールする動きが活発化。特徴ある"こだわりの商品"が業界の中で存在感を示しつつある。  染織メーカーの岡重(京都、岡島重雄社長)は「量産型から個別対応のものづくり」を目指す試みとして取扱店の在庫リスクを回避する「誂え」システム「染遊居1855」を11月からスタートさせる。  きもの、バッグ、ファッショングッズなどを製作する同社は、今後「個人の好みに沿ったものづくりが重視される」として「見込み生産の無駄を省いたオーダー生産」を進めるためipadを導入。染め上がりの状況など画像でリアルに確認できるシステムをつくり上げた。  業界では見本帳による「誂え」染めを展開するところは以前からあり、白生地に色柄を描いていく受注生産などもあるが岡重のようにipadを駆使した取り組みは初の試みとして注目される。同社は専門店と着付け教室などと契約。振袖、着尺(小紋)、色無地、付下げ、訪問着、染め帯などのアイテムで対応する。  アトリエ翔(京都、國分佳恵代表)は「きればみ」と「布絵」をテーマにしたきものと帯が好評で、最近は刺しゅうときればみをミックスしたなごや帯、お召しのコートと帯などが人気。「布の良さを最大限に引き出した」ものづくりと専門店からは「買いやすい価格」が受けている。  一方、長引く不況とデフレ下できものの販売単価がダウンし、高額品が依然厳しい状況を見せている。「ストーリー性ある商品」で「良心的な価格で提供する」ことが求められる中、ここ数年クローズアップされているのが純国産絹製品。  戦後のきものブームを経て1971(昭和46)年から75(昭和50)年前後に生産量、消費ともピークを迎えるが、それ以後は生活様式の変化などにより生産、需要が減少。統計によると、養蚕農家数は現在900戸(09年)、器械製糸工場は2社(碓氷製糸、松岡)だけになり「国内で消費される絹製品全体のうち国産繭が原料となっている比率は0.7%」と「純国産絹」が危機的な状況にある。  農水省・大日本蚕糸会が「蚕糸・絹業提携システム」を発足。「蚕糸・絹業提携支援緊急対策事業」として蚕糸・絹業の再生に乗り出している。同事業は養蚕農家、製糸、織物、流通、小売りが提携グループを結成し付加価値の高いブランド繭・絹製品をアピール。今回、新たな提携グループとして平田組紐の「平田グループ研究会」「新潟県産繭・絹振興会」「綾の小石丸の会」「玉小石牛首紬研究会」の4件がスタートしたが、糸の段階から個性的なものづくりを志向し、市場の中で独自のポジションを確立しつつある。

御幸毛織「ナポレナ江戸染」 江戸庶民の色を再現 オーダージャケット地に (2010/10/27)

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 御幸毛織(名古屋市、奥村潔社長)は、江戸時代の庶民が裏地に隠して楽しんでいた色などを、紳士ジャケット地に再現した「ナポレナ江戸染」を9月下旬から全国の主要百貨店オーダーサロン、テーラーで発売している。仕立て上がり参考価格約45万円で、6色・全20着の限定販売。  同商品は、江戸染めの発祥地である東京・神田に現在1軒のみ残る反染屋・日良染工場で、職人が1着ずつ染め上げるもの。  同社は「江戸幕府はぜいたくを禁じ、衣服に使用できる色を制限した。茶色やねずみ色は使用できたため『四十八茶百ねずみ』といわれるほどたくさんの茶色やねずみ色が誕生し、独特な庶民文化となっていた。  一方、華やかなきものを着たい庶民は、裏地の隠された部分に鮮やかな色を使用しておしゃれを楽しんだ」と説明。「江戸紫」をはじめとするあざやかな色や、ねずみ色のバリエーションを展開する。  展開色は江戸紫のほか紺瑠璃色、江戸紺青、高麗納戸、黄金ねずみ、相思ねずみ。生地はタテ糸に生糸、ヨコ糸にミユキ牧場産ウールを使い、京都・西陣で織り上げた。素材の混率はウール72%・シルク28%で「シルクの光沢とウールの柔らかさ、暖かみを生かした風合い」(同社)とした。  同商品は「衣文化交流シリーズ」の第34作目に位置付ける。

東京きものの女王が決定 応募48人の中から3人 (2010/10/27)

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 東京きもの振興会の2011年東京きものの女王が決まった。24日に都内のデパートで最終審査が行われ、書類審査をクリアした48人の中から、水野紗希さん、鈴木恵梨佳さん、長谷川眞優さんの3人が選ばれた。審査員特別賞は丸山ひでみさんと本田麗さんが受賞した。1

十日町市 産業フェスタ23-24日開催 (2010/10/21)

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 十日町市の織物業をはじめ建設業、農業、商業、食品・飲食業など地域の主産業を集積した「十日町産業フェスタ2010」が23-24日、キナーレおよびクロステンを会場に開かれる。  きもの業界関係のイベントでは、「染織ミュージアム」(新作きものの展示紹介および販売、和小物・ハギレ・掘り出し品など。会場はクロステン)、「糸よりの会」(織物組合青年部OB有志の会による手織り体験と小物・織機用具の販売。会場はキナーレ)、「くれまちす展示発表会」(産地メーカー複数社が、新潟県地場産業振興アクションプランとして取り組んで開発した新商品「くれまちすしを紹介する。会場はキナーレきもの歴史館」。

京都府織物・機械金属振興センター 落合ほたるとコラボ展開催 (2010/10/21)

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京都府織物・機械金属振興センター 落合ほたるとコラボ展開催  京都府織物・機械金属振興センターは、「丹後織物ルネッサンス事業-落合ほたる・丹後ほたるのコラボ展-」を、東京・新宿区上落合2-3-6の二葉苑きものショールームで23-24日に開く。  毎年、1500人以上の参加者で好評を博している「染めのまち落合・スタンプラリー」も今年で9回目の開催となる。江戸時代から伝わる染色文化を継承、紹介、応援するグループ(落合ほたる)で、江戸小紋・江戸更紗・東京友禅・湯のしの工場見学をスタンプラリー形式で巡る催し。  今年も白生地産地の丹後から、若手後継者が落合ほたるとコラボレーションし、新たに製作した作品や丹後の素材の展示・販売会を開催するため、東京の染めのまち落合に「丹後ほたる」として参加する。  丹後ほたるのメンバーは、ちりめんほたるの田勇機業、帯ほたるの民谷織物、お召しほたるは篠春織物、ちりめんほたるの安栄機業場。

西陣織工業組合 西陣織元コレクション (2010/10/21)

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 西陣織工業組合(渡邉隆夫理事長)は7日まで、西陣織会館をはじめ組合傘下の織元機業約100社の店舗で、新作の発表や商談を進める「西陣織元コレクション」を開催、4日の初日から全国の集散地卸、小売店などが来場、久々のにぎわいを見せた。  同求評会は、「ニューフォーマル」を創作テーマに、出展織元が技を競い、意匠や素材にこだわったオリジナル性の高い織の力作、すなわち帯や着尺、金欄、洋装関連などがコーナー別に多数展示され、活発な商談が展開された。  「取引のない先にはこれまで訪問する機会がなかったため、初めて知った得意先も多い。あまりに個性豊かな商材があり、商談にも前向きな先が目立った。こういう機会が増えれば、西陣産地との取組みも活発化してくるのではないか」と機業の幹部も指摘していた。

山崎青樹-草木と生きた生涯展 (2010/10/19)

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 群馬県高崎市の高崎市染料植物園。染色工芸館は11月28日まで、「色に憑かれた・山崎青樹-草木と生きた生涯」展を開いている。山崎青樹(1923-2010)は、「草木染」の命名者、山崎斌の長男。1946年、父斌が現在の佐久市に月明手工芸指導所を設立するに当たって移住。手漉和紙および染紙の製造に従事。草木染研究所を併設して染色と手織紬の制作に当たった。その後、高崎市に草木染研究所を移転。天然染色の研究および普及活動に尽力した。  同展では、手描き、型染めのきものを中心とした作品とともに、スケッチや試験染めの資料などを展示し、植物の織りなす色彩に魅せられた同氏の生涯を紹介している。

遊水庵 新しい感性で現代に 朦朧染め継承式 高橋肇社長 (2010/10/14)

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 濡れ描き友禅という伝統を守りつつ、新しい感性で現代女性にも通用する技と美の追究を目指す遊水庵(京都、高橋肇社長)。工房体験ができるように、ギャラリーでの作品の展示(訪問着、付下げ、小紋、染め袋帯、振袖、留袖)のほか、京都の隠れた名所でのもてなし、職人と触れあう濡れ描き体験(ハンカチや帯揚げ、和傘など)なども行っている。「濡れ描きの神髄は、生地を濡らした状態で模様を染めるところにある。下絵を目安にしながら、作家はその時に湧き上がる感性によって、自由なタッチで模様を染め上げる。片刷毛(はけ)を使用し、濡れ描きは独特なぼかし染めとなって表現される」(高橋社長)という。  このほど、高橋社長の父・高橋岩男氏が商標登録した「朦朧染(もうろうぞめ)」をはじめ、高橋岩男氏が精魂込めて描いた図案・きものを展示し、好評を博した。  朦朧体とは、明治時代後半期の没線彩画の手法を用いた日本画の画風。横山大観、菱田春草らが、岡倉天心の指導と洋画の外光派に刺激されて、伝統的な線描を用いずに絵具をつけない空刷毛を用い、ぼかすことによって、空気や光線などを表そうとした日本画の新しい表現の試み。世評は厳しかったが、近代日本画に革新をもたらした点は大きかった。業界でも珍しい「朦朧染め」の親から子への継承式も行われ、関係者らが多数出席した。