ミュベールのウエディグンドレス 可愛らしくクラシックに (2012/02/03)

出典: 01:繊研
 「ミュベール」(中山路子)は、プレフォールでウエディングラインを企画している。ミニ丈のAラインシルエットにオーストリッチフェザーやビジューの装飾など、可愛らしくてクラシックなムードのドレス3型を揃えた。  純白のシルク・コットンツイルのミニドレス(15万円)は、Aラインのドーリーなシルエットがポイント。「ミュベールのお客さんがウエディングドレスを着る場面を想像した時に、長くトレーンを引くようなイメージじゃないと思って」と中山。裾にはフォックスファーを飾っている。オーストリッチフェザーをたっぷり使ったドレスは45万円、ティアードフリルのシルクのベアドレスは8万円。ベアドレスはキッズサイズも作った。全て5月未からの販売。  ウエディングラインを企画したのは、プレフォールの着想源であるヴィスコンティの映画とドレスのイメージが重なったことと、「社内が結婚ラッシュのため」。同ラインを今後も継続するかは未定で、バイヤーの反応を見るという。

SHlNDO、モーダモン出展 シルクリポンをメーンに打ち出し (2012/02/03)

出典: 01:繊研
 SHINDOは14日から、パリで開かれる服飾資材見本市モーダモン13年春夏展で、上質感のある国産のシルクリボンをメーンに打ち出す。 繊研 2012.2.3 ミュベールのウエディグンドレス 可愛らしくクラシックに  「ミュベール」(中山路子)は、プレフォールでウエディングラインを企画している。ミニ丈のAラインシルエットにオーストリッチフェザーやビジューの装飾など、可愛らしくてクラシックなムードのドレス3型を揃えた。  純白のシルク・コットンツイルのミニドレス(15万円)は、Aラインのドーリーなシルエットがポイント。「ミュベールのお客さんがウエディングドレスを着る場面を想像した時に、長くトレーンを引くようなイメージじゃないと思って」と中山。裾にはフォックスファーを飾っている。オーストリッチフェザーをたっぷり使ったドレスは45万円、ティアードフリルのシルクのベアドレスは8万円。ベアドレスはキッズサイズも作った。全て5月未からの販売。  ウエディングラインを企画したのは、プレフォールの着想源であるヴィスコンティの映画とドレスのイメージが重なったことと、「社内が結婚ラッシュのため」。同ラインを今後も継続するかは未定で、バイヤーの反応を見るという。  シルクリボンは、薄手・厚手のサテン、グログラン、ペタシャム、サテンコードの4種・16色を出展する。実現が難しかったシルク本来の風合いと、結んだ時のきしみを感じられるレベルにようやく到達したという。まず欧米だけで販売する。  11年9月展で好評だったメランジシリーズは、ペタシャムリボンを追加し、春夏のカラーを提案する。1シーズン先駆けて、秋冬素材で新品番のベルベットリボンも見せる。

千代田繊維工業冷えとり重ね履き「千代治のくつ下」 健康、自然志向の女性へ (2012/01/30)

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 靴下メーカー、千代田繊維工業(電話079・452・0243)の"冷えとり重ね履き靴下"が売れている。販路は楽天市場などネット専門で、オーガニックコットン、シルクの4足セットは掲載すると、2時間で100セットを完売する入気ぶりだ。健康、自然志向の女性が顧客。ブランド名は「千代治のくつ下」。  4足重ね履きは・シルク100%の5本指タイプ・オーガニックコットン100%の5本指タイプ・足首がゆったりしたシルク100%タイプ・オーガニックコットンのリブロングタイプのセットで、税込み3205円。ウールソックスなどを加えた6足セットは5250円。全て国内の自社工場で作る。  体温を上げることで、冷え解消、免疫力がアップすることをアピールする。天然素材専門のため、敏感肌の女性にも支持されているという。1年を通して、重ね履きが主力商品。同社はOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーだったが、09年8月に自社ブランドを立ち上げた。ブランド名の千代治は創業者の名前。「どうしてこういう名称にしたのかと聞かれると、ストーリーを説明しやすい」として名付けたという。

「ユミカツラ」パリで新作発表 友禅をモダンに (2012/01/27)

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 「ユミカツラ」(桂由美)は23日、パリのパビリオン・力ンボンでカクテルパーティー形式のコレクションショーを開催した。テーマは「ユウゼン・トゥデイ」。日本の伝統素材である友禅をモダンにアレンジしたウエアや雑貨を製作、友禅の美を間近で見てもらうためマネキンに着せ、7人のモデルがその間を歩いて新作を披露した。大型スクリーンでは友禅の製作過程を映し出した。  ショーで発表したのはオートクチュールのドレス4点のほか、プレタポルテとして販売するケープやポンチョ、ストール、スカーフなど。ユミカツラのパリ店は今年を「ジャパンイヤー」として、友禅のウエアやバッグ、扇子などの雑貨、同じ柄の漆器やアクセサリーを販売する。

服地コンバーター夏物素材商戦 プリントに高い期待 レディスに加えメンズにも (2012/01/25)

出典: 01:繊研
 今夏物素材商戦でプリントの期待が高まっている。服地コンバーター各社は、多彩な柄を前年を上回るペースで販売、レディスだけでなくメンズ市場などにも広がりつつある。夏物の現反商戦がこれから本格化する中、プリントがリード役を果たす可能性も出てきた。  「12月は史上最高の売り上げ」で推移したのは、プリント専業の北高。同社は前シーズン、過去最高の売り上げだったが、今夏物はそれを土回る勢いで進行している。ハンドプリントを展開する外村も前シーズンの2ケタ増で推移するなど、各社は今シーズンのプリントが前年並みか、それを上回る水準で進んでいる。  昨シーズンも年明けまで順調に推移して大きな期待が寄せられたが、3・11の大震災以降、終盤で商戦が大きく縮小したことから、今シーズンにかける期待は大きい。トップスだけでなく、「スカートやワンピースアイテムが広がりつつある」(伊吹)。市場の流れも追い風で、「メンズ市場にも着実に広がつてきている」(北高)など、今夏物プリント商戦は「確かな手応え」(伊吹)を感じている。柄は多彩で「水玉や小花、アニマル」(宇仁繊維)などのべーシックな柄から「バンダナやスカーフ柄」、「ペーズリー、刺繍、ハンカチ柄」(伊吹)、パネル調の大柄などにも広がり、「先染めオンプリントや顔料プリント」(大松)といった「変化や新鮮さが感じられるモチーフ」(伊吹)への支持が拡大している。  プリント下素材の変化も重要で、綿や麻の細番素材を軸にシルクなどの天然複合素材が浮上し、合繊でも綿ライクな質感などに変化している。「レーヨン・綿・麻の接結素材」(大松)など変化に富んだ素材も注目される。布帛が増えつつあるが、依然、ジャミジー素材が健闘、薄さ、軽さ、着やすさがポイントだ。  また「吸湿速乾や冷感」(東光商事)、UV(紫外線カット)などの機能加工がプリントでもキャリアからミセス市場に一気に広がる傾向もみられ、昨シーズンとは違った要因の付加価値が欠かせなくなっている。夏物の現反商戦は「2、3月がヤマ場」(吉忠フロンティア)で、新柄の提案も相次ぐ予定だ。各社は昨シーズン、終盤で苦戦したプリントをリード役に位置付けて、夏物素材商戦全体を底上げする計画だ。

変わるきものネット販売 価格競争で淘汰、独自性で攻め (2012/01/19)

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 きもののネット販売が変化している。これまでは多数のサイトが新規参入し、市場も一定拡大したが、2-3年で撤退する企業が多かった。ほとんどが価格競争で次々に淘汰されたためで「低価格路線は続かない」という共通認識が広がる。そこで、最近は10年近く運営してきた企業が再び注目され始めている。生き残りを目指して各社の強みを最大限に生かし、市場全体の拡大にも取り組む。 協業でファン獲得  「ゴフクヤサン・ドツトコム」を立ち上げて12年になる居内商店は、木綿中心のオリジナルの生地を、インクジェットで染めたきものと帯を軸に販売している。生活者の声を反映したデザインやアイテム開発にもいち早く取り組み、デザイナーやメーカーとの協業による商品開発でファンを獲得してきた。最近は実店舗の本格展開や、百貨店、専門学校などとの取り組みも拡大している。「きものの市場を維持・拡大することなしに、自社だけ生き残ることは難しい」としている。同じくオリジナル商品でファンを拡大しているのが「チャイ・ショップ」。和裁の知識をベースに開発した2部式のきものと作り帯は、着やすさと善姿の美しさにこだわった。ウールの服地をメーンに、近年は刺繍でオリジナルの生地を展開し、ストーリー性のあるデザインも特徴。  きものは4万円からとネット販売では安くはないが、他にない魅力を背景に根強いファンを獲得。キャリア層の顧客を中心に10万円以上のきものも売れる。「買いやすい価格はもちろん、商品の魅力で選ばれる浮在になる」ことを目標に掲げる。 テイスト、年齢別に  呉服卸のマルヒサは、8年目になる「きもの京小町」に加え、テイストや年齢層別のサイトを順次立ち上げてきた。入り口を増やすことで、きものやゆかたに興味を持つ幅広い生活者を獲得し、売り上げは前年超えを続けている。  11年にはフランスのネットモール「プライムミニスターコム」にも出店した。フェースブックも活用し、欧米向け英語版サ立ち上げる。「現地の邦人だけでなく、日本文化に興味を持つ幅広い層に、きものの魅力を発信していきたい」(村井洋仁社長)考え。  一方、「きものへの関心が薄らいでいるのでは」と懸念する声もある。あるサイトでは、きものに関連したキーワードによるサイトヘのアクセスが、前年比で2割近く減少したという。売り上げへの影響はまだ見られないが、市場拡大の取り組みは急務と言えそうだ

ふくらはぎパッド付きストッキング 南仏の博物館で発見 18世紀の男性貴族が使用 (2012/01/19)

出典: 01:繊研
 アンティークストッキング収集研究家の鴇田章氏は、欧州の18世紀の男性貴族がふくらはぎを魅力的に見せるためストッキングの下にパッドを着けていたことを突き止め、「ふくらはぎパッド付きストッキング」を南フランスの博物館で発見した。  鴇田氏は大手ストッキングメーカーに入社したころから「なぜ、王侯貴族の肖像画はふくらはぎが異常に太いのだろう」という疑問を持ち、「ふくらはぎに詰め物を入れているのではないか」と推測したものの、裏付ける文献はなく、専門家からもはっきりした答えは得られなかった。  ところが約2ヵ月前、鴇田氏がアンティークストッキングの素材である絹のヨーロッパでの養蚕法と靴下編み機の調査のため、編み機発祥地イギリスと養蚕やストッキングの生産地フランスヘ出かけたところ、旅先の博物館で学芸員が貯蔵室から取り出したストッキングに目を見張った。ふくらはぎ部には絹の綛を編み込み、つま先は未縫製の18世紀の「ふくらはぎパッド付きシルクストッキング」。まさに長年捜し求めていたものだった。  鴇田氏は、「当時はストッキングの柄・デザイン、そしてシルク素材ということがステータスであり、宮廷女性にとっては、短い脚衣から出る太い筋肉質のふくらはぎと引き締まった足首がセクシーポイントだった。そこで細い脚の男性にはふくらはぎパッドが必要不可欠なものとなり、女性の"胸パッド"より以前に考案された。18世紀の男性貴族は女性の目を引くため、たくましい脚線美になる工夫を重ねていたことがうかがえる」と話している。

マメ 旅行雑誌からのイメージ 花柄プリントでクリーンムード (2012/01/04)

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 11年春夏にスタートした「マメ」(黒河内真衣子)の12年春夏物は、フェミニンでクリーンなムードはそのままに、素材やアイテムのバリエーションを増やしてブランドの幅を広げている。メキシコを取り上げたトラベルカルチャー誌を読み込み、そこからイメージを膨らませたという。  これまでは刺繍での柄表現が中心だったが、今回はプリントを企画している。花柄のドレスは、白い地に青い花を植物図鑑のようにクリアにプリントした。ひらひらとドレープが寄る袖には、花や矢じりのモチーフを刺繍している。袖や裾を縁取る黒のパイピングは、雑誌誌面のタイポグラフィーからの着想だ。ヌードベージュの地を使った同型のドレスは、メキシコの遺跡の土の色からイメージ。  デニムにも挑戦した。リヨセルを使い光沢感を出すことで、デニムでもカジュアル過ぎない点がポイントだ。ドレスの首まわりや裾部分は手作業でブリーチをかけ、水色と白の対比で見せる。  繊細なシルクチュールのマキシスカートに合わせるのは、立体的なシルエットの半袖トップ。素材はポンチでリラックス感たっぷりだが、サイドにゴムを入れてギャザーを寄せており、ウエストがしまって見える。「女性である私自身、着ていて楽だけど体のラインはきれいに見える服を求めている。デビューシーズンの昨春夏物を自身が着用する中で、ペチコートの長さや厚みなど気になる点がいくつかあった。それらを今回に生かしている」と黒河内。

和装産地 商品開発で販路開拓生活者への提案強化 産地の情報発信広がる (2012/01/04)

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 全国の和装産地の、京都や東京で開催される合同展が増えている。集散地である京都はもちろん、東京での開催は生活者との接点を求めての開催。総じて高額品であることから、販売目的よりも、産地としての認識を生活者に浸透させ、ブランド力を高めようという狙いがある。  小千谷織物同業協同組合は昨年6月に東京・表参道で初の作品展「恋する雪さらしの里・小千谷きもの創作展」を開催した。小千谷縮と越後上布の世界無形文化遺産への登録を追い風に、産地の存在感をアピールした。丹後織物工業組合、浜縮緬工業協同組合の白生地産地も、例年通り展示会を京都で開催。それぞれ従来の白生地に加え、若手経営者を中心としたきもののスタイリング提案や、産学協同の新素材開発など、積極的な提案も見られた。  また、丹後織物青年団体協議会の絹糸生産からのブランド展開の模索や、販路開拓を目指した製品開発など、産地企業によるプロジェクト型の取り組みも年々増加している。  10月の西陣織工業組合の「西陣織元コレクション」に続き、京都織物卸商業組合が11月に「京都きものサローネ」を初開催。2回目となった西陣は出展企業を絞り込み、各社の積極性と商談を重視した。初開催のサローネも十分な商談スペースを確保し、幅広い集客に力を入れた。テーマ別にゾーンを分け、各社が特色を出した打ち出しが見られた。  また、京都の伝統工芸企業の販路開拓事業として、ファツション京都推進協議会などが主導する海外向けの「キョウトコネクション」と、国内向けの「プロジェクト・キョウト」が立ち上がり、和装関連企業も参画している。  生活者へのアピールや販路開拓と連動した商品開発など、産地団体や企業が存在感を発揮する機会は今後も広がりそうだ。

きものや和の文化への関心高まる 多様な市場性に期待 生活者視点で物づくり ニーズ対応強化が業界活性化への道 (2012/01/04)

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 きもの業界は変革と再編の年を迎えた。催事の集客減、単価ダウン、割賦販売法改正による高額品の不振に加え、昨年の大震災の影響も懸念される中、流通再編の動きもさらに加速してきた。新規顧客の獲得や催事の効率化など課題も多いが、メーカーのアンテナショップの展開や小売店の売り場作りまで、生活者目線の取り組みも広がり始めた。業界各社が、共通した認識でどこまで生活者のニーズに迫れるかが鍵となる。  11年の和装業界を取り巻く環境は不況、デフレ、クレジット問題に加え、震災による催事の中止など、非常に厳しいものとなった。小売業では、催事販売の集約化など、効率化が推し進められる一方、高齢化などにより弱体化する専門店も出てきた。店頭活性化でも、新規獲得に向けた打ち出しが十分とは言えない状況だった。メーカー主導の 誂えなども一定の広がりを見せつつあるが、店頭での集客にはさらなる手立てが求められる。 オリジナルで存在感を発揮  メーカーはオリジナルの強化が大きな課題となっている。自社の強みや得意分野を生かした新商品の開発で、いかに自社の存在感を発揮するのか。価格競争に巻き込まれず、ほかにない強みを発揮していく手法として、ブランドの確立に取り組む企業も増えてきた。加えて、いかに情報を受信・発信するかも課題の一つ。インターネットでの発信はもちろん、近年はアンテナショップの出店も相次いでおり、双方向のコミュニケーションの手立てが広がっている。  西陣織工業組合の「西陣織元コレクション」、京都織物卸商業組合の「京都きものサローネ」をはじめ、十日町や桐生などの産地組合による、京都や東京での合同展の開催はここ数年で大幅に拡大した。  従来の枠にとどまらないチャンネル開発が活発化しているが、流通各社や小売店の関心の高まりにはまだ時間がかかる見込みだ。西陣のあるメーカーは昨年、初めて一部専門店との直接取引を開始。前述のコレクションが契機になったとし、弱点だった対外的な情報発信も強化、年明けには初の個展も開催する。  自社ブランドの価値観を打ち出すための取り組みで、今後は考え方で一致できる複数のメーカーでの情報発信なども考案する。ブランドやオリジナリティーを打ち出すことで価値の確立や工場を目指すメーカーからは、このような一歩踏み込んだ取り組みも広がりそうだ。  「ワッカ」ブランドでカジュアルな帯や草履などを提案してきた遊禅庵は昨秋、シルクデニムのきもの「ポッカ」を発売。メーカーや卸の店頭向け商材の提案が減少する中、従来にないアイテムの投入で市揚を活性化を図る。 商品・売り場のプロデュース  専門店との取引が中心のトキワ商事は、今年を「節目の年」と位置づけ、改めてオリジナルの開発に注力する。本物志向の物作りをより進めるため、買い取りを前提としたオリジナルの開発に経営資源を集中する。「リスクを持ち合う関係の中でしか物作りの強化はできない」とする。加えて、商品知識や物作りに精通し、モノを介した"プロらしい対応"のできる営業スタッフの育成にも取り組む考えだ。「流通の役割はプロデュース機能」という細尾は、自らも一定のリスクを取りながら、モノと情報をつなぐ機能の徹底を図る。ユーザーの声を取り入れた商品開発と同時に、販売会の開催が困難な専門店への合同催事の提案など、売り場への提案力も強調。「作り手、流通、売り手が対生活者という共通の認識の下に取り組まなければ生き残れない」とする。 顧客を呼び戻す取り組み  小売りでは、アフターケアやお直しなどのサポート機能の充実で、顧客を店頭に呼ぴ戻す動きが広がっている。加工業者と連携した取り組みで、新品販売の減少をカバーする意味でも貴重な存在。「新品は買えないが、きものに関心はある」という顧客のニーズにも合致しており、全国の専門店に拡大している。商品面では、各社とも手ごろな価格でおしゃれな帯などにアイテムを絞り込み、仕立て代込みの価格表示の広がりなど、新規顧客の獲得に注力している。  新業態では、東京ますいわ屋が名古屋と銀座に出店した「TOKYOMASUIWAYA」が話題を呼んだ。色を重視したシンプルで上質なカジュアルアイテムで、きもので20万円代からの買いやすい価格が中心。洋服でも持てるテイストの小物や、帯のオーダーで「誂え」の楽しさも発信するなど、ファッション感度の高いファンを拡大している。  ある業界人が「生活者はきものを見限っていない」と語るように、きものや和の文化への関心は依然として高く、様々な市場へと広がる可能性を秘めている。多くのメーカーには、物作りには生活者の生の声が不可欠だという認識が広がっている。こうした生活者のニーズや関心に合致した打ち出しが増えることで、業界活性化の道も開かれるだろう